物語に惹かれる

 

俺はとことん物語に惹かれる。

 

好きな本を思い浮かべるとほとんどが物語調で書かれたものである。

 

聖書だって物語風に書かれているわけだから、惹かれるのは人間に共通した性質かもしれない。

 

まあ理屈は置いといて、とにかく物語はいい。

 

いつか一つぐらい小説を書きたいなと思うぐらいには夢中になれる。

 

とはいえ、物語の一体何がそんなにいいのだろうか?

 

関連性だろうか。しつこく続く話の繋がりに何かしら人間の本能を刺激するものがあるのだろうか。

 

人間が音楽を好むのはそのリズムが胎児の頃に慣れ親しんだ心臓の鼓動に似て安心できるからだと聞いたことがあるが、それに似たような具合で物語を好むのも胎児とは言わずも人間の成長の過程で何かしら慣れ親しんでいるからに違いない。

 

心のどこかに閉まっている。