ジャンプは有害

 

「人間は皆平等である。」

 

日本の初等教育で多くの人がこのように教えられたと思う。

 

そしてその思想を少年は週刊少年ジャンプを通して育む。

 

ジャンプは友情・努力・勝利をテーマに掲げているが、ご存知の通り作品で活躍するのは「血統」を持つ選ばれし者だけである。

 

ドラゴンボールの悟空はサイヤ人であり、ワンピースのルフィはDの一族であり、ナルトの主人公は火影の子供。

 

クリリンやスモーカー大佐やロック・リーは強い思想を持ちながらも特別な血がないために活躍の場が与えられていない。

 

努力の天才ですら所詮万民の民ということか。

 

大方の少年はこのような虚構を信じ、その大半が高等教育を受ける頃には見事に裏切られている。

 

努力をすれば・・・?恋愛は誠実に・・・?善人でいれば・・・?

 

そして少女の方もまた何の媒体によってかは知らぬが恋愛について王子様だの学園系だの大きな虚構を植え付けられている。

 

男女に共通するのは押し付けられた理想から人間の欲望が省かれていることだ。

 

分かりやすいのは性欲だろう。

 

出来もしない理想を押し付けやがって。

 

そう思わないこともないが、思ったところで変えようとも思わない。

 

結局そこが問題になるのだ。いつも。